ワクワク考古楽INジュニア・リーダー研修
令和7年1月26日,カクイックス交流センターで,県教委が主催するジュニア・リーダー研修に参加した中学生・高校生を対象に,ワクワク考古楽出前授業を実施しました。今回は,鹿児島県の縄文時代にスポットをあて,授業を行いました。
まず,なぜ発掘調査が必要なのか,どのような調査を行っているのかを説明し,縄文時代を代表する鹿児島の遺跡として上野原遺跡を紹介しました。
つぎに,約13,000年続いた縄文時代を6時期(草創期・早期・前期・中期・後期・晩期)に分け,県内各地の遺跡の特徴や遺構・出土遺物を紹介しながら説明しました。
生徒たちは土器の接合体験で,土器どうしがつながる部分を探し当てると,ピタッとあったときの感触に驚いていました。
また,早期の土器の文様や,姶良市蒲生町の木佐木原(きさきばる)遺跡から出土した石器の石材について,多くの質問がありました。
生徒たちは,縄文時代の土器や石器に触れながら,昔の人々の技術に驚き,どのような生活を行っていたのか想像することが出来たようです。
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ワクワク考古楽出前授業IN霧島市立国分小学校
令和7年1月22日,ワクワク考古楽出前授業を,霧島市立国分小学校の6年生に実施しました。国分小学校と国分高校の運動場のある一帯は,島津義久が居城とした国分(舞鶴)城跡として有名です。また,縄文時代から近世までの複合遺跡「本御内(もとおさと)遺跡」でもあります。
今回の授業では,発掘調査からわかった国分小や周辺の歴史を紹介しました。また,本御内遺跡の調査では,土塁や大きな溝,掘立柱建物跡が見つかったことから,中世の武家屋敷跡である可能性が高いことも説明しました。
最後に,発掘調査で見つかった遺物を紹介しました。子どもたちは,縄文時代の土器や石器,中世の瓦や陶磁器を手に取り,本物に触れたことに感動し,授業で学んだ歴史が身近にあることを実感できたようでした。今後も校区や郷土の歴史・文化財について,関心をもってくれることを期待しています。
【子どもたちの感想】
・ 話の内容も興味深いものばかりで,楽しかったです。実際に出土した遺物に触れる貴重な体験をすることができ,いい思い出になりました。
・ タブレットを使って昔の遺跡などを実際に見られる技術がすごいなと思いました。
・ 国分小や国分高校の下に遺跡があることを初めて知りました。
・ 今まで授業で学んできたことも結びつけながら勉強できてよかったです。
・ 国分寺が国分小学校の近くにある可能性があると聞いて,すごくウキウキしました。
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ワクワク考古楽IN徳之島(面縄中・喜念小・面縄小)
令和6年12月5・6日,ワクワク考古楽出前授業を,徳之島の伊仙町立面縄中学校,喜念小学校,面縄小学校で実施しました。
面縄中学校はトマチン遺跡,喜念小は喜念貝塚にそれぞれ隣接しており,面縄小学校は史跡面縄貝塚内に立地しています。
面縄中,面縄小では,南島沖縄諸島の歴史について,教科書で取り扱う日本史年表を押さえながら,貝塚時代,グスク時代,琉球王国時代,薩摩藩統治時代を学びました。
喜念小では1~6年生までの全学年を対象に,埋文センターの仕事を紹介し,日本史年表と貝塚時代について学びました。
また,学校周辺の遺跡として,面縄貝塚や喜念貝塚,カンナテ遺跡,カムィヤキ陶器窯跡群を紹介したり,実際に出土した遺物として,トマチン遺跡,前当り遺跡の土器や石器,貝製品を紹介しました。
面縄中や喜念小では火起こし体験も行いました。楽しみながらも,昔の人びとが火を起こすことの大変さを実感できたようです。
児童・生徒をはじめ,先生方や参加された保護者の方々は,身近なところにたくさんの遺跡があること,徳之島には非常に古い時代から人が住んでいたことに,驚かれていました。
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ワクワク考古楽出前授業IN鹿児島県立鹿児島南特別支援学校
令和6年11月27日(水),鹿児島県立鹿児島南特別支援学校の中学部で,「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。
今回は,旧石器時代から近世までの時代の大まかな流れと特徴,道具(土器や石器など)について学習しました。
まず,これまでの学習を思い出しながら,どんな時代があったかやそれぞれの時代の特徴などを確認しました。
次に,実際に遺跡から出土した土器や石器などに触れながら,道具の使い方や変化等について学習しました。土器は時代によって形状や文様が異なることや,縄文時代には弓矢が使われ始めること,道具が時代によって変化していくことや,つるつるしている磨石やするどく尖っている石鏃など,それぞれの道具の特徴を学ぶことができました。
今回の授業を通して,歴史の学習に興味をもち,今後の学習に意欲的に取り組んでいくためのきっかけになったらと思います。
また,今回は,縄文の森の「お出かけ体験隊」と合同での実施で,「勾玉づくり」に挑戦しました。細部までこだわり丁寧に仕上げ,個性あふれるきれいな勾玉ができました。
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ワクワク考古楽出前授業IN西之表市
令和6年10月2日(水)~3日(木)に,西之表市立古田小学校の1~6年生,西之表市立現和小の3~6年生,西之表市立上西小の3~6年生を対象に「ワクワク考古楽出前授業」を実施しました。
今回は,埋蔵文化財センターの仕事内容や上野原遺跡,学校の周辺や西之表市内の主な遺跡について学習しました。児童たちは,自分の住む地域や通っている学校の近くにも遺跡があることを知り,とても驚いていました。自分の家の庭を掘ってみたいと話している児童や,もし土器を見つけたらどうしたらいいかを尋ねる児童もいました。
また,実際に遺跡から出土した土器や石器に触れながら,土器の文様をヒントに土器を古いと思われる順に並べてみたり,それぞれの石器の使い方などについて予想したりしていました。土器や石器に触れる際,目を輝かせながら,楽しく話し合う様子が印象的でした。
今回の授業を通して,自分たちの住む地域では古くから人々が生活を営んでいたことを知り,ふるさとを大切に思う心を育むきっかけになったらと思います。
子どもたちの感想
- 土器の形やもようが印象に残りました。何千年前の土器なんて,形も残っていないと思っていました。この授業で歴史に興味をもつことができました。
- 授業で縄文時代が一番長く続いていたことを知りました。教科書では数ページしか載っていなかったので,本当にビックリしました。
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古田小学校での授業の様子 |
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現和小学校での授業の様子 |
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上西小学校での授業の様子 |
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ワクワク考古楽出前授業IN鹿屋市立小中一貫校花岡学園

ワクワク考古楽IN日置市立伊作小学校
令和6年7月10日,日置市立伊作小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。
授業の前半は,学校近くの黒川洞穴の調査や整理作業で分かったことを紹介しました。身近なところから昔の人々の生活の跡が発見されていることに,子どもたちは驚いていました。
後半は,小学校の隣の吹上歴史資料館に移動しました。資料館には,鹿児島県の考古学をリードしてきた河口貞徳氏が行った黒川洞穴の調査成果を,「河口コレクション里帰り展」として展示していて,黒川洞穴から出土した土器や石器,貝製品,骨角器などの展示品を見学しました。
子どもたちは,黒川洞穴が長い間使用され続けていることに関心をもち,また丸玉状石器や獣骨で作られたかんざし,垂飾品を見て感動していました。
その後,上野原縄文の森のお出かけ体験隊による火おこし体験を行い,「昔の人達が火をおこすときの大変さが分かった」という感想を聞くことができました。
今回の授業で子どもたちは,自分たちの身近に黒川洞穴という有名な遺跡があることを知り,昔の人びとの生活を思いうかべることができたと思います。
ワクワク考古楽出前授業IN国分西小学校
令和6年6月14日,霧島市立国分西小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を総合的な学習の時間の学習で,上野原縄文の森のおでかけ体験隊と合同で行いました。
まず,縄文時代や上野原遺跡の説明をしました。次に,縄文土器や縄文時代の石器,弥生土器について説明を行いました。
子どもたちは,土器や石器を実際に触って感触を楽しんだり,縄文と弥生の土器の比較をしたりしました。
また,国分西小周辺の歴史を調べるために,江戸時代・昭和・現在の地図を見比べて,町がどのように変化しているか確かめました。
子どもたちは,縄文時代は国分西小学校は海の中であったことに驚き,上野原遺跡に道跡や住居,調理施設があったこと等に興味をもって学習しました。
最後の質問タイムでは,縄文人の寿命や,建物の中で見つかるもの,昔の人々の方言や言葉の違いについてなど,多岐にわたる質問が出ました。今回の学習で,これまで以上に郷土の歴史に関心をもち,理解を深めることができたと思います。
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ワクワク考古学IN鹿屋市立細山田中学校
令和6年7月5日,鹿屋市立細山田中学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。
今回は1年生が,「地域の歴史や遺跡,文化財について知ろう」という学習目標で授業を行いました。
上野原遺跡や身近な地域にある遺跡として立小野堀遺跡,牧山遺跡,川久保遺跡等を紹介しました。また子どもたちは,縄文土器や弥生土器,石器や黒曜石など実際に手に取って観察し,土器の文様や石鏃の細かさに興味を示していました。
続いて,土器作りに挑戦しました。粘土を丁寧に積み上げ,貝殻や竹ぐしで文様を付け,それぞれが個性のある土器を完成させていました。昔の人々の苦労や工夫を実感したようでした。
生徒たちは,今回の学習で細山田にも多くの遺跡があることを知るとともに,郷土が昔から住みよいところであり,自分たちの生活環境をこれからも守っていくことの大切さを学んだようでした。
ワクワク考古楽出前授業IN野神小学校
令和6年6月21日,志布志市立野神小学校で「ワクワク考古楽」(出前授業)を実施しました。今回は6年生が,「縄文時代の人々の暮らし」について学習しました。
まず,縄文時代の遺構・遺物を紹介し,あわせて,発掘調査がどのように行われるかを説明しました。
次に,発掘調査で見つかった土器や石器の紹介をしました。子どもたちは,土器の模様や形に興味を持って,注意深く観察をしていました。また,石鏃や磨製石斧を手に取り,使い方を友達と話し合っていました。
続いて,火起こし体験に挑戦しました。当日は湿気が多く,火が着くか心配されましたが,多くの子どもたちが火を起こすことに成功しました。友達と声をかけあって,協力している姿が印象的でした。
今回の授業を通して,社会科の授業に関心を深め,地域の歴史により興味を持ってもらえるとありがたいです。
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