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カテゴリー: ワクワク考古楽授業支援(出前授業)

ワクワク考古楽出前授業IN霧島市立国分南小学校

令和8年5月20日(水)、霧島市立国分南小学校6年生104名に、総合的な学習の時間の導入として「ワクワク考古楽出前授業」を実施しました。

国分南小周辺の遺跡のうち3遺跡について紹介していきました。一つ目は、子どもたちがよく知っている上野原縄文の森にある上野原遺跡です。10,600年前の住居や調理施設の跡などが発見されたことや8,600年前の埋められていた双子壺などがみつかったことを紹介しました。当時、新聞の一面に大きく取り上げられるほどの発見だったことを知り、感心していました。

二つ目は、現在南公園が作られている麓(ふもと)にあたる平栫(ひらがこい)貝塚についてです。子どもたちになじみのある場所が遺跡であることに驚いていました。現在の海岸から約2㎞内へ入ったところに貝塚があることから、縄文時代の海岸線が現在の位置と異なり、国分南小や自分たちの家が当時は海であったことには驚きの声があがりました。

三つ目は、幕末から明治にかけて使用されていた敷根(しきね)火薬製造所跡です。実際に発掘調査した職員が水車を使った火薬製造の方法について説明し、なぜ国分敷根に製造所が作られたのかについて考えていきました。現在も取水口や導水路などが残っており、さらに調査の中で土の中にはまだ多くの施設の跡が確認できたこともていねいに紹介していきました。子どもたちは、集中して話を聞きながらメモを取っていました。

また、実際に出土した土器や石器に触れる時間では,興味津々に説明を聞き,タブレットで写真を撮っていました。土器表面の色の違いに注目し、土器の使用方法について考えたり、土器の文様の付け方など質問したりしていました。特に黒曜石の石鏃(せきぞく)や石斧(せきふ)は人気がありました。

今後は,国分の歴史について調べ学習を進め、パンフレットを作成して修学旅行で配布するそうです。今回の授業を通して,国分の歴史への興味関心がより高まってくれればと思います。どのようなパンフレットができあがるのか楽しみです。

上野原遺跡について紹介

敷根火薬製造所を紹介

本物の土器や石器を写真で撮りました

 

ワクワク考古学出前授業IN鹿児島市立桜丘東小学校

令和8年6月11日(木)、鹿児島市立桜丘東小学校の6年1組と2組に、「ワクワク考古楽出前授業」を実施しました。

まず、縄文時代とはどのような時代なのか、子どもたちと一緒に確認しました。

次に、縄文時代の人々も自分たち同じようにこの場所で生活をしていたことを実感してもらうために、学校周辺で見つかった桜ヶ丘団地(さくらがおかだんち)遺跡群や脇田亀ヶ原(わきたかめがはら)遺跡について紹介しました。

また、貝殻条痕(貝がらで文様をつけたあと)のある土器や角筒形、円筒形、レモン形の土器を紹介し、鹿児島県の縄文土器の特徴についても知ってもらいました。

最後に、実際に土器や石器に触れてもらい、歴史の学習や昔の人々の生活をより身近に感じてもらいました。

 

子どもたちからも「もっと見てみたい!」、「歴史の学習がより楽しみになった」など、社会科学習への関心や意欲の向上が感じられるような感想が聞かれました。休み時間にも熱心に土器や石器に触れたり観察したりする姿も見られました。

学校周辺の遺跡を紹介

鹿児島県の縄文土器の特徴を説明

本物の石器を手に取って観察

 

ワクワク考古楽出前授業IN志布志市立泰野小学校

令和8年6月10日(水)、志布志市立泰野小学校の6年生に「ワクワク考古楽出前授業」を実施しました。

まず、縄文時代とはどのような時代なのか、遺跡とはどのようなものなのか、子どもたちと一緒に確認しました。

次に、泰野小学校周辺の前谷(まえたに)遺跡や京ノ峯(きょうのみね)遺跡についても紹介し、身近なところに遺跡があることや、昔の人々がこの地で生活していたことを知ってもらうきっかけづくりを行いました。

最後に、実際に土器や石器に触れてもらうことで、歴史の学習や昔の人々の生活をより身近に感じてもらいました。

子どもたちからは「本物に触れるの!?すごい!!」、「もっといろいろなことを調べたくなった。」など、社会科学習への関心や意欲の向上が感じられるような感想をたくさんもらいました。

授業の様子

縄文時代の長さをテープで説明

本物の土器や石器に触れて観察

ワクワク考古楽出前授業IN薩摩川内市立高来小学校

令和8年2月14日(土),薩摩川内市立高来小学校の家庭教育学級において,保護者の方々を対象とした出前授業を「子育てに生かせる縄文時代の知恵」をテーマに,行いました。

まず前半に,フィールドワークを行いました。高城郷の麓集落や地頭仮屋跡,妹背城跡など学校から程近いところにある史跡を,職員の説明を交えて実際に歩きました。特に妹背城址の見学では,何度か直角に折れる変化に富んだ道を歩き,歩きづらさを実感することで「これは攻めづらい…」とこの地に山城を築いた意図を体感していただきました。。参加した保護者の方からも「こんなところがあるなんて知らなかった。」,「より地域への理解が深まった。」などの声が聞かれました。

後半は,テーマ「子育てに生かせる縄文時代の知恵」についての説明を行いました。生活環境が加速度的に変化し,より便利になっている一方で,「人間関係の希薄化」や「地域社会やコミュニティー意識の衰退」等の問題がある現代人の生活と,狩猟や採集,住居づくり等を人々が協力して行い,約1万3000年という長きにわたって平和な時代を築き上げていた縄文人たちの生活とを比較し,「現代社会に生かせるものはないか?」ということを一緒に考えました。

その中で,「便利さはないかもしれないが,人々が自然と協力し合えることがよい。」,「人と直接関わる機会を増やすことが,お互いの理解につながるのではないか。」という考えを見いだすことができました。

また,縄文人たちがものを大切に扱っていた「もったいない。」の精神についてもふれ,SDGsという言葉がなかった時代に,すでにその意識をもっていた縄文人たちのすごさについても理解を深めることができました。

授業の後には,「縄文時代の生活について興味が出てきた。」「もっと多くの保護者の方々にも知ってもらいたい。」などの感想が寄せられました。

今回は,保護者の方に向けた出前授業でしたが,大変興味を持って聞いて,終始楽しい雰囲気の中で授業を行うことができました。

この学びをきっかけに,保護者と子どもたちが一緒になって地域の歴史や文化に目を向け,郷土への愛情をより一層深めていくことを願っています。

フィールドワークの様子

縄文時代の暮らしについて説明

 

ワクワク考古楽出前授業IN沖永良部

令和7年11月27・28日の2日間,沖永良部の小中4校(和泊小,知名中,大城小,国頭小)で出前授業「ワクワク考古楽」を行いました。子どもたちは普段,考古学に触れる機会が少ないとのことだったため,授業の序盤でなぜ遺跡を発掘するのか,発掘するとどのようなものが見つかるのかを説明しました。その後,沖永良部島内の遺跡について,時代や出土遺物などを紹介しました。

子どもたちは,全国や県内に予想以上に多くの遺跡があることに驚いた様子でした。島内には141か所の遺跡が点在しており,今回はその中から住吉貝塚と友留遺跡の遺物(土器,石器,貝類,動物骨)を学校へ持参しました。子どもたちは,実際に遺物を手に取り,土器の表面の模様を観察したり,触れたりして,石器の用途の違いによる形や表面の違いを感じ取っていました。また,貝塚にはイノシシやネズミのような陸上動物の骨だけではなく,ウミガメ,イルカ,クジラなど周辺の海の動物の骨も含まれており,それらを興味深く比較していました。

授業後には,「予想以上に島内に遺跡があって驚いた」「もっと沖永良部の遺跡について調べてみようと思った」などの感想が寄せられました。さらに休み時間には,授業を受けていない学年の子どもたちも遺物の周りに集まり,「これは何?」と質問してくれたり,授業を受けた子どもたちが他の学年へ「これは矢じりで黒曜石からできているよ」と教え合ったりする姿も見られました。

子どもたちだけでなく,先生方も大変興味を持って聞いてくださり,終始楽しい雰囲気の中で授業を行うことができました。これを機に,子どもたちがより自分たちの地域の歴史や文化に興味を持ち,文化財に対する知識を高めてもらえればと思います。

和泊小の授業の様子

知名中の授業の様子

大城小の授業の様子

国上小の授業の様子

ワクワク考古楽出前講座IN下原遺跡(志布志市)

令和7年12月6日,志布志市の下原遺跡でワクワク考古楽出前講座を行いました。下原遺跡は,(公財)鹿児島県文化振興財団埋蔵文化財調査センターが,東九州自動車道建設に伴い発掘調査を実施している遺跡です。

今回の講座は,下原遺跡の現地説明会と同時開催で行い,小学校低学年から大人までの18人に参加していただきました。

講座では,まず,なぜ発掘調査が必要なのか,発掘調査から報告書作成までの流れについて説明を行いました。次に,人類誕生から現代までの年数を1年1mmで表した年表を各時代の長さを提示し,縄文時代が1万年も続いた非常に長い時代であったことを実感していただきました。

そして,下原遺跡で見つかった遺構や遺物について説明し,講座後に行われる現地説明会へつなげました。

その後,東九州自動車道に伴い発掘調査を実施した志布志市の安楽小牧B遺跡や木森遺跡,春日堀遺跡について,縄文時代の成果を中心に紹介し,調理施設と考えられる集石や連穴土坑のほか,落とし穴や,住居など多くの遺構が見つかっており,当時の人々の生活について考える機会になりました。このように志布志市内には多くの遺跡があり,縄文時代から連綿と人々が生活してきた歴史ある地域であるということも実感していただきました。

最後に,縄文時代の遺物を実際に触ってもらい,クイズを交えながら土器の文様についての観察を行ったり,石器の使用方法について考えてもらったりしました。参加者の方々は,普段,なかなか手に取ることのない土器や石器に触れ,当時の人々の生活について考える楽しい時間になったようです。

発掘調査の方法を説明

縄文時代の遺構を紹介
遺跡で見つかった土器を観察

石器の種類と形の違いを説明

発掘体験の様子

 

ワクワク考古楽出前授業IN志布志市立潤ヶ野小学校

令和7年12月5日,志布志市立潤ヶ野小学校で,ワクワク考古楽出前授業を行いました。今回は,12月10日,校区内にある家野遺跡の見学及び発掘調査体験を行う前の,事前授業として行いました。

まず,家野遺跡の場所の確認や縄文時代の生活の様子について説明をしました。次に,家野遺跡ではどのような遺物が見つかっているのか,実際の遺物を見たり触れたりする活動を通して,理解を深めました。

また,子どもの「どうして家野遺跡から出てきたものが縄文時代のものだと分かるの?」という疑問から,鹿児島県で見られる火山灰などの地層の特徴と,年代について紹介しました。

最後に,実際に発掘調査体験を行うに当たって必要な見学の視点,注意点等についても確認し,授業を閉じました。

子どもたちが遺跡や遺物について関心を持ってくれたこと,知識を深めてくれたことはもちろんですが,「地域には,こんな素敵な場所があるんだ」と自分たちが住んでいる地域に愛着や誇りを持ってくれることにもつなげることができたのではないかと考えます。

家野遺跡の場所や,縄文時代の生活について説明しました。

遺跡で見つかった土器を手に取って観察しました。

ワクワク考古楽出前授業IN南九州市立高田小学校

令和7年9月29日,ワクワク考古楽出前授業を,南九州市立高田小学校で行いました。今回は職員研修の一環として,教職員を対象に校区内の歴史について学ぶフィールドワークを実施しました。
まず,「川辺の大クス」がある飯倉神社で,落雷で分割された大クスを見学した後,神社本殿の石碑を見学しました。神社には中国製の石で作られた宋風獅子や馬上杯などがあり,海外との交易があったということに,先生方は驚いていました。また,神社からは南薩の山々や川辺城(現川辺小学校)が見え,この地の歴史を考える良い機会となりました。
次に,高田石切場を見学しました。ここで取れる石は灯篭などに利用されていて,切り出すときは柔らかく,切り出して使うと固く締まり,たたくとガラスのような音がします。この石は,約2万9千年前,姶良カルデラから噴出した入戸火砕流堆積物のやや溶結している部分で,小学校6年生で学習する「地層」の学習に絡めて,「人の歴史」ではなく「地球の歴史」として地域の地層を,授業にどう生かすかということを,先生方に考えてもらいました。
最後に大久保集落の公民館で,地域の偉人である東昇医学博士について,大久保集落の自治会長の東篤さんからお話を伺いました。東昇医学博士は,昭和16年に日本で初めてとなる電子顕微鏡を完成させ,日本のウィルス研究に貢献した人物です。自治会の住民が,地域の偉人を誇りとして,広報していることを知ることができました。
先生方が地域の歴史や文化財を積極的に学ぶことにより,地域に住む児童たちに,それが還元されます。今回の研修で,社会科・理科・総合的な学習の時間等で活用できるだけでなく,地域活動についても知ることができた大きな機会となりました。

飯倉神社見学

東昇医学博士について話を聞きました。

ワクワク考古楽出前授業IN南大隅町立神山小学校

令和7年9月26日,南大隅町立神山小学校の6年生22人に,ワクワク考古楽出前授業を行いました。
授業では,南大隅町根占の歴史について,近現代から時代を遡り,古代まで学習しました。事前にワークシートを配布し,郷土の歴史を自分で調べたり家族に聞いたりしながら調べてもらっていたので,授業で答え合わせができました。地図を見て知っている場所が出てくると,頷きながら確認する子ども達もいました。
南大隅町でも多くの遺跡が発見され,発掘調査が行われています。現在は,対岸に開聞岳や錦江湾が広がり,風光明媚な南大隅町ですが,遺跡内では開聞岳の噴出物である黄ゴラ(約4,000年前)や喜界カルデラのアカホヤ火山灰(約7,300年前)が厚く堆積し,当時大きな自然災害に見舞われたことが分かります。大中原遺跡では,太平洋戦争中に墜落した戦闘機紫電改の機銃が出てきたり,約10,000年前の縄文時代のレモン形の土器が見つかったりしています。連綿とその土地が使われ続け,自然災害に見舞われながらも南大隅町に暮らしてきた人々の暮らしが分かります。
授業の後半では,南大隅町の遺跡で出土した土器や製鉄炉の羽口などを実際に手に取って触れ,文様の付け方に注目したり,持ってみて使用するときのことを考えたりする様子が見られました。
火起こし体験では,2人1組で力を合わせて火起こしを行いました。なかなか火がつかない子もいましたが,友達と励まし合いながら取り組む様子はとても微笑ましく,火を点けるける大変さ感じたられた一時間だったと思います。
現在,社会科の日本史学習では,古代まで進んでいるそうです。今回,近現代まで取り扱ったので,学習をしていく中で自分たちの住む南大隅町の歴史とも比較し,興味を持って意欲的に取り組んでもらえればと思います。

授業の様子

みんなで火起こしに挑戦

 

ワクワク考古楽出前授業IN荒田児童クラブ

令和7年7月24日,鹿児島市の荒田児童クラブでワクワク考古楽出前授業を実施しました。今回は小学校1・2年生が中心となることから,考古学に触れてもらうことをテーマとして,授業を行いました。

はじめに,埋蔵文化財センターで行っている仕事は,どのようなものかをクイズ型式で紹介しました。「発掘」というと,遺跡と化石の両方が思い浮かぶのですが,考古学では遺跡を発掘して,当時の人間が使っていた物品や住居の跡を調べることを説明しました。

次に,県内の遺跡で発掘された石器や土器,須恵器や陶磁器などの遺物を実際に見て,触ってもらいました。今回は幅広い歴史に興味を持ってもらうため,縄文時代から江戸時代までの遺物に触れてもらいました。

まだ社会科の学習がスタートしていない1,2年生ですが,この体験が歴史に興味・関心を持つきっかけになることを期待しています。

最後に,化石の話題も出ましたので,同じ「発掘」の仲間として,少しだけ鹿児島県立博物(http://www.pref.kagoshima.jp/hakubutsukan/index.html )別館の化石展示室(http://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/tenji/4/4kai-1.html )についても紹介しました。

【児童の感想】

・古いものをたくさん見たりさわったりできてうれしかった。もっと石器を長い時間さわって見たかった。

・古い石器や黒曜石を見られてうれしかった。古くからの石器をまだいっぱい見てみたい。形・大きさ・重さがそれぞれぜんぜん違った。

・石器をさわったら,ざらざらしました。持ったら重たかったです

・矢の先っぽがマウスの矢印みたいでした。